教育モデル

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京都大学 – 教育内容の特色

大学院教育コース(腫瘍学コース、医工情報学連携コース)とE-ラーニング(臨床腫瘍学)

 本プログラムは、先端的がん研究者を目指す、医学研究科医学専攻博士課程、医学研究科人間健康科学専攻修士課程・博士後期課程、薬学研究科薬学専攻博士課程、工学研究科原子核工学専攻修士課程・博士後期課程の大学院生を対象にした特別プログラムです。

 本プログラムにおける教育内容の特色として、「次世代の抗悪性腫瘍薬臨床開発を担う研究者養成コース」、「先端的放射線治療開発を担う研究者養成コース」、「次世代の手術療法・機器開発を担う研究者養成コース」、「新しい婦人科がん治療の開発を担う研究者養成コース」、「先端医学物理研究者養成コース」における、医学研究科医学専攻博士課程の大学院生には、11ある大学院教育コースの中より、「腫瘍学コース」あるいは「医工情報学連携コース」のいずれかを修得させています。

 また、「高度ながん研究・がんチーム医療を実践できるがん専門薬剤師(研究者)養成コース」、「新しいがんリハビリテーション法の開発を担う研究者養成コース」では、E-ラーニング「臨床腫瘍学」を必須として、他のコースにおいても選択科目として履修することを強く推奨しています。

大学院コース「腫瘍学コース」

1.概 要:

 系統的演習と実習により、基礎腫瘍学の概念と基本的技術を十全に習得させるとともに、多様な臓器における臨床・腫瘍学の最新の知識と研究の動向を理解させ、これらの総合的理解に基づき基礎および臨床腫瘍学関連分野における独自の研究を展開しうる広い視点と技術をもった人材の養成をはかる。

2.構成分野名等:

 遺伝薬理学、病態生物医学、分子腫瘍学、分子遺伝学、放射線遺伝学、実験動物学、疾患ゲノム疫学、血液・腫瘍内科学、消化器内科学、呼吸器内科学、皮膚科学、発達小児科学、放射線腫瘍学・画像応用治療学、脳神経外科学、消化管外科学、肝胆膵・移植外科、乳腺外科学、婦人科学・産科学、泌尿器科学、呼吸器外科学、口腔外科学、分子病診療学、輸血医学、病理診断学、薬剤疫学、メディカルイノベーションセンター、(寄)探索臨床腫瘍学、IpS細胞研究所・増殖分化機構研究部門、(再)生体システム制御学、(物質-細胞統合システム拠点)発生分化研究、iPS細胞研究所初期化機構研究部門、(再)生体分子設計学、iPS細胞研究所臨床応用研究部門、(ウ)ウイルス感染症学、DNA損傷シグナル研究、人間健康科学系専攻

3.取得目標:

考え方

・癌遺伝子、抗腫瘍遺伝子産物などの分子からとらえた癌化(トランスフォーメーション)にくわえて、個体レベルで見た癌と宿主の関係、特に、臨床的に致命的な結果を及ぼす浸潤と転移について、全体的に癌を理解するための基礎知識と手法を把握する。

・特定の技術に偏重せず、自分で問題設定をし、その問題解決の為の方略を論理的に設定できる思考力を身につける。

技術

  • ・ 組織培養および遺伝子導入の基礎技術
  • ・ 細胞、組織材料に含まれる核酸分子およびタンパク質分子の特異的検出、定量法
  • ・ 実験動物(マウス)で腫瘍形成を観察、解析するための基礎技術
  • ・ 組織化学および分子イメージングの基礎技術

大学院コース「医工情報学連携コース」

1.概 要:

 医学と工学の融合研究は、今後の医学・医療に大きなブレイクスルーをもたらすものと期待される。本コースでは、医学システム生物学、バイオマテリアル学、イメージング・ターゲッティング学の3つの研究領域に焦点を合わせ、関係する医学研究科教員(更には医学研究科人間健康科学系専攻、工学研究科、情報学研究科教員)が密に連携して、これらの融合研究を開拓、展開しうる広い視点と技術をもった学生の養成をはかる。具体的には、講義に連携した系統的演習と実習により、学生に基本的な知識と基本的技術を修得させるとともに、それらを基盤に個別研究に発展させるべく指導を行う。

2.構成分野名等:

 放射線腫瘍学・画像応用治療学、整形外科学、画像診断学・核医学、高次脳機能総合研究センター 脳機能イメージング、呼吸器内科学、呼吸器内科学、認知行動脳科学、腔外科学、眼科学、(再)生体組織工学、次世代免疫制御を目指す創薬医学融合拠点(AKプロジェクト)、人間健康科学系専攻、医療情報学

3.取得目標:

1)医学システム生物学

シミュレーションプログラミング技術、分子レベル素機能のモデル化、生体機能のシミュレーション、 シミュレーションによる生体機能解析技術

2)生体物性概論

生体の電気特性(受動的・能動的特性、電磁界と生体)、体の力学的特性(静的特性、超音波に対する特性、
流体力学特性)、光・熱に対する生体物性、生体物性と医用イメージング技術

3)画像処理学

細胞イメージング、新たなイメージング技術(レセプターイメージング、Diffusionイメージング、BOLDイメージング)、画像レジストレーション、画像融合などの画像処理技術

4)バーチャルリアリティと画像応用手術

 ロボティックサージェリー

5)高精度放射線治療

強度変調放射線治療、定位照射画像応用治療技術(画像誘導放射線治療、追尾照射)

E-ラーニング「臨床腫瘍学」

1.概 要:

  「がん専門家」として求められる幅広い領域の疾患知識習得のためのコアカリキュラム、専門医としての先端的領域の知見を中心としたエキスパートコースで構成されます。コアカリキュラムは、米国臨床腫瘍学会(ASCO)及び欧州臨床腫瘍学会(ESMO)のカリキュラムに相当した構成となっており、各自の専門領域以外の「がん」に関しても、基本的な知識・考え方を取得するための総論的講義となっています。

2.対象者:

 連携する5大学(京都大学、三重大学、滋賀医科大学、大阪医科大学、京都薬科大学)において、先端的がん研究者・地域がん医療に貢献するがん専門医療人として養成される学生、がん診療を専門とすることを志望する学生および医療関係従事者および教員、また、連携する5大学以外にあっても、本プランの推進のために必要であると判断される研究者、医療人等、

3.講義科目:

 「癌診断学(腫瘍病理学総論)」、「癌診断学(腫瘍画像診断学総論)」、「癌放射線治療総論」、「各論:精神腫瘍学」、「癌の疫学・生物統計と臨床試験」※、「各論:小児がんの臨床」、「癌薬物療法総論と原発不明腫瘍」、「各論:頭頸部癌」、「各論:肺癌・中皮腫(1)」、「各論:肺癌・中皮腫(2)」、「各論:肝・胆・膵癌」、「各論:上部消化管癌」、「各論:下部消化管癌」、「各論:消化管癌の内視鏡治療」、「各論:泌尿器科癌(尿路上皮癌・精巣腫瘍)」、「各論:泌尿器科癌(腎、前立腺)」、「各論:婦人科がんに対する集学的治療」、「各論:婦人科癌(卵巣がん、臨床と研究の接点)」、「各論:乳癌(1.乳癌の局所療法)」、「各論:乳癌(2.乳癌の全身療法)、「各論:内分泌腫瘍(主に甲状腺癌)」、「各論:悪性黒色腫・皮膚癌」、「各論:骨・軟部腫瘍」、「各論:血液腫瘍・AIDS関連腫瘍(1)」、「各論:血液腫瘍・AIDS関連腫瘍(2)」、「各論:中枢神経系腫瘍」、「癌緩和医療・リハビリ(症状管理)」、「癌緩和医療・リハビリ(コミュニケーション)」、「各論:がん薬物療法の副作用対策」

( ※ E-ラーニング配信されていない講義)